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孫たちへの伝言
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【写真上】山本誠一先生
(提供:山本有明氏)
【写真下】鹿島農学校本館と第二校舎との中庭(昭和23年)
(提供:鹿島高校七捨周年記念誌より)

『先生の、一言』

 じいちゃんは、昭和22年4月 茨城県立鹿島農学校(現在の県立鹿島高等学校)内併設新制中学校三年生として入学しました。
 この年に、学校制度が変わって、今の小学校6年、中学校3年、高等学校3年になりました。それまでは、小学校初等科6年、高等科2年までが義務教育でした。
 
 じいちゃんの家は、貧乏で進学できる環境ではなかったが、たまたま試験を受けたら受かってしまったので、入学する事になってしまいました。
 当時は、憧れの鹿島農学校に入れる事になったので、嬉しくて夜も眠れませんでした。しかし、授業料が払えなくなってしまったので、半年程で中退する事になってしまいました。あの時の悔しさは、今でもじいちゃんは忘れる事が出来ません。

 だけど、たった半年でしたが、じいちゃんの人生を決定するような事が有りました。農業科の先生にライオンというあだ名の山本先生が居ました。農業実習の時間でお昼の時間になったので、畑で泥だらけになった手足を洗い場で手を洗っていた時、じいちゃんが何気なく「どうせまた汚れちゃうかんな」と言った時、隣で手を洗っていた山本先生が、私の顔を見て「どうせ腹が減るんだから飯を食っても無駄か」と、笑いながら言いました。

 じいちゃんは、その後の人生で山本先生の当時の言葉を思い返しては、仕事の面ではどうせなどと投げやりな不真面目な態度は慎み、何時も真剣な取り組み方をするように心掛けてきました。こちらが真剣な態度で事に当たれば、相手もそれに応えてくれます。

 それと、歴史担当の磯山先生が「反省の無いところに進歩無し」と、言われた言葉がじいちゃんの大きな財産となっています。
 相手が何気なく言って呉れた言葉にこそ真実が隠されているのです。その言葉の意味を悟る事が自分の財産となるのです。

じいちゃんより

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